会社のつくりかたがよくわかる本
この本は、個人事業主の方やフリーランスの方、または、これから会社を辞めて、事業をはじめようとする方のために書かれた本です。「個人事業」と「会社」を作った場合のメリット・デメリットが、税金面だけでなく、事業を継続していくうえで、さまざまな観点から分析してあります。これらのメリット・デメリットを、きっちり納得して、「よし、会社を作ろう」とか「もう少し、個人事業のままでいこう」とか、しろうとでも判断できるようになっています。
著者は、東京都大田区で、スタッフ17名全員が女性だけという会計事務所を経営しており、税理士会では税務支援部長を永くつとめた経験から、中小企業者の目線で執筆されています。
会社法の改正以来、会社のつくり方は、比較的簡単になっています。司法書士などの専門家に頼まなくても、ノウハウ本を読めば、ひとりでも作れるようになりました。でも、本当に大切なのはパターン化した会社のつくり方を知ることではなく、どんな会社をつくりたいのかを、きちんと把握してつくることです。
この本は、会社をつくるうえでのメリット・デメリットを検証した知識が、会社をつくるときに、白然と役に立つしくみになっています。そして、その知識が、今後の会社の大きな強みになっていくに違いありません。また、この本には、業種や売上規模に応じて具体的な数字を使った節税額のシミュレーションも載っています。会社にすべきか、悩んでいる読者の方はぜひ参考にしてみてください。
■目次
第1章 会社をつくるメリットとデメリット |
1-1 会社をつくる7つのメリット
1-2 会社をつくる3つのデメリット 1-3 気になる消費税のメリット |
第2章 個人事業と会社組織はどっちが得? |
2-1 会社と個人事業でこんなに違う税金の計算
2-2 給料を払って節税ができる!? 2-3 運営面のメリット・デメリットを検証する 2-4 会社をつくって個人資産を守ろう 2-5 会社にすると、ダンゼン社会的信用がつく2-6 会社をつくって事業の継続性を図る 2-7 会社にすると、やっぱり手続きが面倒 |
第3章 事例に基づいて税金を計算してみよう |
3-1 6つのモデルケースの前提条件
3-2 デザイナーやコンサルタント業の場合 3-3 カメラマンやミュージシャン、スポーツ選手の場合 3-4 美容院経営の場合 3-5 中華料理店経営の場合 3-6 内装工事業の場合 3-7 雑貨屋の場合 |
第4章 会社について詳しくなろう |
4-1 会社の種類について
4-2 公開会社と譲渡制限会社について 4-3 会社の機関について 4-4 資本金について |
第5章 実践・会社のつくり方とはじめ方 |
5-1 会社をつくるのは、意外とカンタン
5-2 会社をはじめるときの手続き 5-3 個人事業を廃業する手順 5-4 会社の円滑な設立と運営のために |
投稿日:2010/5/12
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