令和6年分の確定申告期限まで残りわずかとなりました。
申告がお済でない方はこれからお話しする方法で実施すると、もしかしたらいつもより早く・簡単に申告書の作成ができるかもしれません。
既に申告がお済の方は、来年の際のご参考にしていただければ幸いです。

 

1. マイナポータル連携の概要
マイナポータルは、政府が運営するオンラインサービスで、e-Tax（電子申告）やねんきんネットなどの各種外部サービスと連携できます。これにより、確定申告に必要な証明書データを自動で一括取得し、申告書の作成をスムーズに進めることができます。

 

2. 事前準備と必要なもの

必要なもの(事前確認事項)
•マイナンバーカード（取得済みであること）
•マイナンバーカード対応のスマートフォン または ICカードリーダー
•マイナポータルアプリ（スマホ利用の場合）
•e-Taxのマイページアカウント（確定申告をする場合）
•マイナンバーカードを取得し、受け取る際に設定した4桁のパスワードを確認

 

3. マイナポータル連携の手順

 

STEP 1. マイナポータルで利用者登録

登録手順
1.マイナポータルにアクセス（スマホまたはパソコン）
2.「利用者登録」ボタンを選択
3.マイナンバーカードを読み取り、4桁のパスワードを入力
4.利用者情報を登録し、ログイン設定を完了
※ 既に利用者登録が済んでいる場合は、このステップは不要。

 

STEP 2. 取得したい証明書の選択
確定申告で使用する証明書の種類をマイナポータルで選択します。

証明書の例
•給与所得の源泉徴収票（勤務先がe-Taxで提出している場合）
•社会保険料控除証明書（健康保険や年金）
•生命保険料控除証明書（各保険会社）
•地震保険料控除証明書
•ふるさと納税の寄付金控除証明書

 

手順
1.マイナポータルの「確定申告の事前準備」ページにアクセス
2.必要な証明書の種類と発行元を選択
3.選択完了後、次のステップへ進む

 

STEP 3. マイナポータルとe-Tax・民間送達サービス・ねんきんネットの連携
取得したい証明書の種類に応じて、外部サービスとの連携が必要になります。

連携対象の外部サービス
•e-Tax（国税電子申告・納税システム）
•民間送達サービス（e-私書箱、My Postなど）
•ねんきんネット（日本年金機構）

 

手順
1.マイナポータルの「証明書等の取得」画面で「取得」ボタンを押す
2.各外部サービスへの連携手続きを進める
3.マイナンバーカードによる本人認証を行う
4.連携完了後、取得可能な証明書の一覧を確認

 

STEP 4. 民間送達サービスと証明書発行企業の連携
証明書を発行する企業（保険会社、証券会社、ふるさと納税ポータルサイトなど）と民間送達サービスを連携する必要があります。

 

手順
1.各証明書発行企業のサイトで電子交付サービスを登録
2.電子交付への同意を行う（証券番号や寄附番号の入力が必要な場合あり）
3.民間送達サービスと発行企業を連携
4.証明書が取得可能になるまで数日かかる場合があるので注意

 

STEP 5. e-Taxのマイページで情報取得登録
確定申告で証明書情報を自動入力するためには、e-Taxのマイページで情報取得希望の登録を行います。

 

登録手順
1.e-Taxのマイページにログイン
2.「本人確認／情報取得希望」画面で「e-Taxからの情報取得を希望する」を選択
3.カナ氏名を入力
4.マイナンバーカードを2回読み取る
o1回目：券面事項入力補助用パスワード（4桁）
o2回目：署名用電子証明書パスワード（6～16桁）
この登録を完了すると、源泉徴収票やその他の証明書情報が自動入力されるようになります。

 

 

4. 代理人登録（オプション）
家族の証明書（医療費通知情報など）を取得する場合は、事前にマイナポータルで代理人登録を行う必要があります。

 

手順
1.マイナポータルにログインし、「代理人登録」を選択
2.「新たに代理人になる（委任を受ける）」を選択
3.家族（委任者）のマイナンバーカードで本人確認
4.代理関係名や有効期間を入力し、委任を登録
5.登録完了後、家族の証明書情報を取得可能に

 

5. 確定申告書作成の開始
事前準備が完了すると、国税庁の「確定申告書等作成コーナー」から、マイナポータル連携を利用して申告書を作成・送信できます。

 

6. 注意点
•証明書の取得には時間がかかる場合があるため、早めの準備が必要
•企業やサービスごとに連携手続きが異なるため、各サイトの案内を確認
•マイナンバーカードのパスワードを忘れた場合、市区町村窓口で再設定が必要

 

•••と諸々ご説明はしましたが、とはいえ

1.正確な会計処理・税務申告がしたい！
2.出来るだけ税金を安くしたい！（←措置法の適用など最新の情報をゲットしたい！）
3.業績についての報告やアドバイスがほしい！
4.結局やっぱりめんどくさい！（←数字日分の時間短縮）

こんな人は税理士法人Right Hand Associatesにご相談ください！

 

投稿日:2025/3/11

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