雑損控除について

確定申告で所得控除に挙げられるものとして、生命保険料控除、社会保険料控除、医療費控除などはご存知の方も多いかと思いますが、その他に雑損控除というものがあります。

例えば、居住の用に供していた家屋の一部がシロアリによって被害を受けたため修繕を行った場合、この修繕に要した支出は雑損控除の対象となります。

それでは詳しく雑損控除について説明したいと思います。

 

☆☆☆制度の概要☆☆☆

災害又は盗難若しくは横領によって、資産について損害を受けた場合等には、一定の金額の所得控除を受けることができます。これを雑損控除といいます。

 

☆☆☆雑損控除の対象になる資産の要件☆☆☆

損害を受けた資産が次のいずれにも当てはまること。

(1) 資産の所有者が次のいずれかであること。

イ 納税者

ロ 納税者と生計を一にする配偶者やその他の親族で、その年の総所得金額等が38万円以下の者。

(2) 生活に通常必要な住宅、家具、衣類などの資産であること。
(事業用の資産や別荘、書画、骨とう、貴金属等で1個又は1組の価額が30万円を超えるものなどは当てはまりません。)

 

☆☆☆損害の原因☆☆☆

次のいずれかの場合に限られます。

(1) 震災、風水害、冷害、雪害、落雷など自然現象の異変による災害

(2) 火災、火薬類の爆発など人為による異常な災害

(3) 害虫などの生物による異常な災害

(4) 盗難

(5) 横領

なお、詐欺や恐喝の場合には、雑損控除は受けられません。

 

☆☆☆雑損控除として控除できる金額☆☆☆

次の二つのうちいずれか多い方の金額です。

(1) (差引損失額)-(総所得金額等)×10%

(2) (差引損失額のうち災害関連支出の金額)-5万円

(注) 損失額が大きくてその年の所得金額から控除しきれない場合には、翌年以後(3年間が限度)に繰り越して、各年の所得金額から控除することができます。
なお、雑損控除は他の所得控除に先だって控除することとなっています。

 

☆☆☆差引損失額の計算のしかた☆☆☆

差引損失額の計算式

(注)

1 「損害金額」とは、損害を受けた時の直前におけるその資産の時価を基にして計算した損害の額です。

2 「災害関連支出の金額」とは、災害により滅失した住宅、家財などを取壊し又は除去するために支出した金額などです。

3 「保険金などにより補てんされる金額」とは、災害などに関して受け取った保険金や損害賠償金などの金額です。

4 東日本大震災により被害を受けた住宅や家財、車両の損失額の「合理的な計算方法」は、国税庁HPをご覧ください。

☆☆☆雑損控除を受けるための手続☆☆☆

確定申告書に雑損控除に関する事項を記載するとともに、災害関連支出の金額の領収を証する書類を添付するか、提示してください。
給与所得のある方は、このほかに給与所得の源泉徴収票(原本)を申告書に添付してください。

(注) 雑損控除とは別に、その年の所得金額の合計額が1000万円以下の人が災害にあった場合は、災害減免法による所得税の軽減免除があり、納税者の選択によりどちらか有利な方法を選べます。

 

 

<<私たちの事務所について>>

こんにちは。スタッフの浪瀬です。

目まぐるしい日が続いていましたが、法定調書・償却資産申告書・給与支払報告書の提出も期限を迎え、スタッフ全員ほっと一息ついております。

私たちの事務所にはお菓子デスクがありまして、お客様からいただいたお菓子がストックされているスペースがあります。

女性だけの事務所ということもあってか、甘いお菓子の頂き物が多いのです。うふふ。

仕事で一息つきたいとき、小腹が空いたとき、ちらっと覗いて、こそっと持ってきます(笑)

お客様の温かいお気持ちを糧に(栄養に?)、仕事に励み、さらにお客様により良いサービスを還元できるよう、これからの確定申告シーズン、頑張っていきたいと思います!

 

<<編集後記(今月のスタッフ日記)>>

2月に引越しをします。

年末から毎週のように内見をし、30室近くの部屋を見、やっと気に行った物件に出会えました。

引っ越す前からすでに内見疲れをしてしまったのですが、さらに気が重いのが、荷造りです。

いえ、私はてきぱきと進める自信があります。不要なものは、どんどん捨ててしまえます。

ですが、主人は全く捨てられない。。

「思い出だから」「記念だから」と小学生の時に使っていたキャラクターのタオル、観光地で買ったTシャツ、などなど、私にとっては不要と思われるものが、箪笥の多くを占めています。

何としてでも、この引っ越しを機に思い出の総洗いを行い、心機一転、新居での生活をスタートしたいと思います。

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