さぁ!棚卸をしよう!!
3月決算の多くの会社は、棚卸が今月末に予定されていると思います。[pcbr]今回は棚卸を実施する際のポイントに関してまとめます。
<棚卸の目的>
棚卸は、期末時点の棚卸資産の数量を確認する手続です。[pcbr]金額(単価)ではなく、あくまで棚卸資産の数量を検証する監査手続になります。
<棚卸の実施内容サマリー>
棚卸立会の実施内容は以下になります。(あくまで抜粋)
①事前に・・・・
棚卸管理者は棚卸計画書(実施要領書)等を配布し、棚卸の作業内容等を棚卸関係者全員に共有します。棚卸前に研修を行っている会社もたくさんあります。
例えば以下の内容について、事前に決定し共有します。
②棚卸立会時は・・・・
棚卸実施者は、棚卸計画書等に基づいて棚卸を実施します。[pcbr] 棚卸管理者は、棚卸計画書等に基づいて棚卸が実施されているかを確認します。
例えば以下の内容を実施します。
③棚卸後は・・・・
棚札の数量を、会計上の管理資料に正確に記載する事が必要です。棚卸差異に関しても、分析を行う必要があります。
棚卸差異が多額に出ている場合には、日々の継続記録に関しての内部統制が適正に整備・運用されていない可能性があり、その改善を行う必要があります。
※例えば、こんな場合が棚卸差異の原因※
期中に出庫は行われているのに、何らかの原因で管理簿に出庫情報が登録されていない
<最後に>
会社によって棚卸の実施方法は様々です。
100%完璧な棚卸はありません。[pcbr]様々な棚卸を見てきましたが、改善項目は必ずありました。[pcbr]重要な問題があり、日を改めて棚卸をやり直した事もあります。
1年間に数回という限定的な作業という事、[pcbr]棚卸の担当者が入退社や異動の関係で毎年同じではない事、[pcbr]棚卸の関与者が全社ベースで多数である事等、[pcbr]様々な理由で100%完璧にやることは不可能です。
ただ、改善項目を放置していると、将来の会計上税務上の大きなミスに繋がります。
その為、棚卸の管理者は、継続して棚卸の重要性を啓蒙し、棚卸関係の作業内容を各実施者に伝達する(教育する)必要があるのです。
投稿日:2022/4/12
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