インボイス制度開始直前!?みなさん準備は大丈夫ですか・・・?

~インボイス制度開始直前!!皆さん準備はできていますか?~

 

今回は、もう来週に控えているインボイス制度について、以下に絞ってご説明いたします。

 

(1) そもそも消費税ってどういう計算をしているの?
(2) インボイス(適格請求書)ってどういうもの?
(3)    請求書を発行するとき、どうすればいいの?
(4) 請求書を貰うとき、どうすればいいの?

 

 

(1) そもそも消費税ってどういう計算をしているの?

 

消費税とは、売上で預かった消費税から、仕入で支払った消費税を差し引いて、その差額を納付する税金です。
例えば、あなたがコンビニで500円の文房具を買ったとします。この時、消費税50円が上乗せされて、550円をコンビニに支払います。
コンビニ側は、その文房具をどこかから仕入れてくる必要があります。仮にこれが300円だったとしたら、30円の消費税を上乗せした、330円を仕入先に支払います。
コンビニは、売上時に貰った50円の消費税から、仕入時に支払った30円の消費税を差し引いた20円を納付することになります。

 

(2) インボイス(適格請求書)ってどういうもの?

 

インボイス(適格請求書)とは、簡単に言ってしまえば、新しく作られたルールに則った請求書のことです。
そして、ルールに則った請求書のみ、仕入で支払った消費税として売上で預かった消費税から差し引くことができるようにしましょうというのが、今回のインボイス制度です。

つまり、インボイスとして認められない請求書によって仕入を計上した場合には、先ほどの例でいう、支払った30円の消費税を差し引くことができず、受け取った50円の消費税を全て納付しなければならなくなります。
また、インボイス番号を取ると、必然的に消費税の課税事業者となるため、インボイス発行事業者=消費税を納税している事業者ということになります。

思わぬトラブルを避けるため、請求書を発行する側と受け取る側で、それぞれきちんと対応していく必要があります。

 

(3) 請求書を発行するとき、どうすればいいの?

 

先ほどの新しいルールを守った請求書を発行する必要があります。
そのルールは6要件と呼ばれており、それぞれ以下の通りになります。

・インボイス登録事業者の氏名又は名称及び登録番号
・取引年月日
・取引内容
・税率ごとに区分して合計した対価の額および適用税率
・税率ごとに区分した消費税額等
・書類の交付を受ける事業者の氏名又は名称

また、取引先からインボイスを求められた場合には、交付する義務が生じます。

 

(4) 請求書を貰うとき、どうすればいいの?

 

受取った請求書がルールに則ったものになるかのチェックや、登録番号が本当に登録されている番号かの確認が必要になります。
登録番号が正しいかどうかの確認は、国税庁の下記URLからご確認いただけます。
https://www.invoice-kohyo.nta.go.jp/
ただし、請求書や領収書のみで先ほどの6要件を完結させる必要はなく、契約書や納品書などと組み合わせて必要事項が記載されていれば問題ありません。

継続的な取引のある相手のインボイス番号をExcelのリストや会計ソフト上で纏めたり、インボイス番号のない請求書で消費税が請求されていないかなどのチェックが必要になります。
また、クレジットカード明細や預金口座の明細だけではインボイスの要件を満たしていないため、きちんとインボイスの発行を依頼する必要があります。

以上、インボイス制度開始直前のおさらいになります。
これだけでなく、インボイスの保存が不要な取引や、返還インボイスの発行、小規模事業者にのみ使える特例など、細かな論点は沢山ございます。
もし、インボイス対応が不安な方や、もっと詳しく知りたい方は、ぜひ弊法人にご連絡ください!

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