先手必勝!決算月の打合せのススメ

最近、インボイス制度や電子帳簿保存法など新しいことがたくさんで、情報に追いつくのが大変ですよね。
もちろんこれには追いつかないといけません。

ただ、会社を経営している以上、絶対に年1回訪れるのが決算。
今回はこの「決算月の打合せ」についてお話します。


「決算月の打合せ」は、弊法人が大事にしている打合せのひとつです。
「決算月」とは、3月決算の会社であれば「3月」

この打合せで私たちが具体的にどんなことをお話したいかというと
まず「利益」、そして「資産負債」、最後に「届出」です。

当然知ってるよ!
という読者のみなさまも多いかと思いますが、しばしお付き合いください。



※利益を予測しよう※

まず「決算の着地見込み・税額予測」です。
きたる申告月にむけ、利益がどれくらいになり、納税がどれくらいになるか・・・これを予測します。

ご希望があれば、黒字なら節税対策、赤字なら利益計上の対策などを検討します。
来期の見込みを伺いつつ、来月購入予定の備品を前倒しに購入(経費の追加)、来月販売予定の商品を前倒しに販売(売上の追加)など、合法的に理想の利益に近づけるお話をします。

事前確定届出給与の支給を決算月に設定している場合は、この予測をもとに、支給すべきか否かの判断を行います。

利益の予測ができたら、つづけて税額の予測。
2か月後の納税資金の資金繰りを考えます。

来期の売上の状況、経費の状況を見通すことは難しい面もありますが、このタイミングで検討しておくと、対策が後手後手に回ることもないでしょう。



※未回収・未精算は大丈夫?!~~~資産負債も忘れずに!!※

★「まだ入金されていない」売掛金の再請求
  焦げ付いている売掛金はありませんか?再請求をしてみましょう。
  取引先が音信不通の場合は、手続きをふめば貸倒として経費計上もできます。

★「まだ支払っていない」税金の支払
 「まだ入金されていない」仮払金・立替金・貸付金の整理
  決算書に記載されているとマイナスポイントになりかねない項目です。
  融資を受ける際に、金融機関から指摘されてしまう可能性もあります。
  レギュラーの経費精算以外の案件は、決算日までに解決しておきましょう。

★許認可の判定は決算日の資産状況
 許認可の種類によっては、決算内容の細かい部分で要件を満たさなければならない場合があります。
 自己資本●●円以上、現預金●●円以上は決算日現在の判定です。
 更新の年の資産負債には特に注意しましょう!

★「忘れがちな・・・・」現金の管理
 銀行から引き出したお金は、支払いに使用しなければ現金として決算書に残ります。
 現金帳はつけていますか?
 知らず知らずのうちに帳簿上の現金と手許の現金の額が違うなんて・・・
 一大事です!



※期限内の処理が必須!!~~~届出関係※

消費税の申告方法には原則課税と簡易課税があります。
どちらを選択したほうが税金が少なくなるのか、これはビジネススタイルによって変わります。
この選択は、適用を受けようとする期が始まる日の前日までに届出をだすことが必要。
申告月に考えていては間に合いませんね。。。
決算月で検討しましょう!

余談ですが、株式の異動なども決算書に記載される項目ですので、異動したい場合は決算月までに行いたいところです。





いかがでしたか?

業績悪化や資金繰りの悪化を抱えている会社には、やはり課題があります。
順調な会社も、順調な会社なりに課題があります。

そんな会社の成績表であり、また会社の思いを反映できるものが決算書です。
次の決算までの1年間、付き合っていく今期の決算書。
私たちは、その決算書を会社にとって一番いい形、納得のいく形で完成させるお手伝いができる存在でありたいと思っております。

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